こんにちは、歯科衛生士の三上です!
歯科衛生士は、高い需要と安定した雇用が魅力の専門職で、患者の健康管理に貢献します。
今回は 歯科衛生士の職業の良いところや 悩みについて、詳しく解説していきます。
このような、歯科衛生士のキャリアや働き方に役立つ情報をお伝えします。
歯科衛生士の職業の魅力
歯科衛生士は 歯科医療の現場で、患者の口腔内の健康管理や 予防医療を行う専門職です。
国内の歯科医療需要が高まる中、歯科衛生士の需要も高まっています。
歯科衛生士の雇用形態については、常勤・非常勤があり、人それぞれのライフスタイルに合わせて選択することができます。
安定した雇用と高い需要
歯科衛生士は 高い需要があり、歯科医院において治療の補助や予防処置を行う重要な役割を果たします。
近年、歯科医師数に対して 歯科衛生士数が不足しており、特に地方や田舎などでは深刻な状況になっています。
歯科衛生士の職業は、安定した雇用と高い需要があるため、将来的にも安心して働くことができる職業です。
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歯科衛生士の雇用形態
歯科衛生士の雇用形態は、主に常勤と非常勤があります。
常勤の方が安定した雇用が期待できますが、非常勤では生活に合った働き方がしやすいです。
全体の歯科衛生士 従事者のうち、常勤は74%、非常勤は26%。
この比率は、2017年と2020年の調査で同等でした。
厚生労働省「令和2(2020)年 医療施設(静態・動態)調査(確定数)・病院報告の概況
一方、近年では、訪問歯科やパートタイムの求人が増えており、非常勤の需要が高まっています。
また、歯科医院やクリニックの開業形態も多様化しており、フリーの歯科衛生士や派遣社員として働く方もいます。
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歯科衛生士 専門的なスキルと資格取得方法
歯科衛生士の具体的な役割、必要なスキル、歯科衛生士の資格を取得する方法についてご紹介します。
歯科衛生士の役割とスキル
歯科衛生士は、歯科医師とともに患者の口腔内の健康管理に貢献し、虫歯や歯周病の 予防や治療に専門的なスキルを持ちます。
歯科衛生士の主な役割
- 口腔内状態の評価や、虫歯・歯周病のリスク評価
- 歯石やステインの除去、フッ素塗布などの予防処置
- 歯科医師の処置の補助
- 口腔内の正しいブラッシング方法や、予防のアドバイス
また、歯科衛生士のスキルには、虫歯や歯周病の予防・治療に関する知識や技術が含まれます。
具体的には、以下のようなスキルです。
歯科衛生士に必要なスキル
- 歯石除去技術
- 歯周ポケット測定技術
- 歯肉出血傾向の判断技術
- フッ素塗布技術
- 歯科用レントゲンの撮影技術 など
歯科衛生士の資格取得
歯科衛生士になるには、まず歯科衛生士養成機関(専門学校、短期大学、大学)で知識や技術を習得し 卒業することが必要です。
卒業すると国家試験(歯科衛生士 国家試験)の受験資格が得られ、国家試験に合格することで歯科衛生士 免許証が与えられます。
歯科衛生士の国家試験 合格率は、約95%です。
卒業試験は国家試験よりも少し難易度が高いため、卒業試験に合格する実力を持っていれば、国家試験にも合格できる実力がある ということになります。
歯科衛生士と患者のコミュニケーション
歯科衛生士は、患者と接する機会が多く、患者との良好な関係を築くことが大切です。
歯科衛生士が患者と接する場面としては、歯のクリーニングや歯垢の除去、口腔内の検査などがあります。
患者との良好な関係を築くためには、以下のコツがあります。
- コミュニケーションを大切にする
歯科衛生士は、患者と話をしながら治療を進めるため、コミュニケーション能力が重要です。患者と会話をすることで、お互いの信頼関係が築けます。
- 患者の状況を理解する
患者の口腔内の状況や歯の状態を把握し、その状況に合わせたアドバイスをすることで、患者の不安を和らげることができます。
- 焦らずに対応する
患者が不安や痛みを訴えた場合でも、歯科衛生士は焦らずに冷静に対応することが大切です。患者の不安を解消することで、治療をスムーズに進めることができます。
- ポジティブな態度を心がける
歯科衛生士は、治療中に患者に対してポジティブな態度を心がけることが大切です。明るく、親しみやすい雰囲気を作ることで、患者との信頼関係を築くことができます。
歯科衛生士が患者と接する場面
患者と接する場面は、歯科医院において歯科医師と共に治療を進める場面や、口腔内の清掃や歯科衛生指導を行う場面などが挙げられます。
歯科衛生士としてのコミュニケーション能力は、患者の治療に大きな影響を与えます。
患者の不安や痛みを和らげ、安心感を与えることができるコミュニケーション能力を持つ歯科衛生士は、患者から高い評価を受ける傾向があります。
歯科衛生士が患者と接する場面 具体例
- 歯科医院での口腔内の清掃や歯科衛生指導
- 歯科医師と共に治療を進める場面での、患者への説明やアドバイス
- 患者からの相談や質問に対する回答やアドバイス
患者との良好な関係を築くためのコツ
患者の良好な関係を築くためには、コミュニケーションを大切にし、患者のニーズや希望に寄り添ったケアを提供することが重要です。
米国の研究によると、患者とのコミュニケーションが不十分な場合、治療の効果が低下することが報告されています。
また、患者に寄り添った対応をした場合、治療満足度が高くなることが報告されています。
- コミュニケーションを大切にする
患者との会話を通じて、痛みや不安などの症状や心理的な問題を理解し、対処することができます。
また、治療内容や予防法について、分かりやすく説明することで、患者の不安や疑問を解消することができます。
- 患者のニーズに寄り添ったケアを提供する
患者の状態や希望に合わせて、治療内容やアドバイスをカスタマイズすることが重要です。
例えば、虫歯予防に効果的なフッ素塗布を提供するだけでなく、食生活やブラッシング方法などのアドバイスを提供することで、患者の健康維持に貢献することができます。
歯科衛生士のやりがいとは?
歯科衛生士が感じるやりがいは「患者との信頼関係を構築し、患者の口腔健康に貢献できること」と考えている人は多いのではないでしょうか。
調査結果を交えて 詳細をお伝えします。
歯科衛生士が感じるやりがい
歯科衛生士が感じるやりがいには、患者の口腔健康維持や改善をサポートすることで、健康な生活を送ることができるという実感や、患者との信頼関係の構築やコミュニケーションを通じた喜びが挙げられます。
以下は、歯科衛生士のやりがいに関するアンケート調査結果です。
仕事にやりがいを感じている割合は、約8割。
引用元:2020年「歯科衛生士に関する意識調査」(日本歯科衛生士会)
その理由として「患者の健康維持や改善ができること」が多く挙げられました。
具体的なやりがいを感じる例としては、以下のようなものがあります。
- 患者の口腔健康改善への貢献
歯周病や虫歯などの予防や治療、口臭の改善など、患者の口腔健康をサポートすることで、健康な生活を送ることができるという実感を得られます。
- 患者との信頼関係の構築
歯科衛生士は、歯科医師と患者の間に立ち、患者の不安や治療の痛みを和らげる役割を果たします。
また、患者とのコミュニケーションによって、患者の症状や状況について正確な情報を得られれば、適切な治療を提供することができます。
歯科衛生士としての自己実現のために
歯科衛生士にとって、自己研鑽やスキルアップは、専門的な知識や技術の向上につながります。
専門書の読書や、セミナー・研修への参加などで、スキルアップに努めることができます。
一方、人間関係や職場環境の改善は、ストレスや過労などの心理的負担を減らすことにつながります。
職場環境がよくなると、やりがいを持って仕事に取り組むことができるため、自己実現につながると考えられます。
歯科衛生士の給与・労働環境
経験年数や勤務地によって差がありますが、一般的な歯科衛生士の給与は以下の通りです。
- 常勤の年収: 200万円~600万円程度
- 時給: 1,100円~1,800円程度
非常勤の場合、常勤より給与は下がりますが ライフスタイルに合った働き方がしやすいことが魅力です。
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歯科衛生士として働く上での悩みや問題点
歯科衛生士が抱える職場での問題点は、身体的・精神的ストレス、給与水準や待遇、人手不足による業務負担の増加などが挙げられます。
身体的・精神的ストレス
歯科衛生士のうち 3人に1人が 肩こりや腰痛などの身体的な症状を抱えているという調査結果があります。
職場にて定期的なストレッチやエクササイズを導入することで、改善できる可能性があります。
歯科衛生士は、患者とのコミュニケーションや治療に伴う責任感、業務の多忙さなどから精神的ストレスを抱える場合があります。
歯科衛生士が抱えるストレスの原因について、「仕事の量が多い」「業務内容が複雑である」「人間関係のトラブルや患者とのコミュニケーションのストレス」などのストレス要因が挙げられています。
ストレスの原因 具体例
- 多くの患者を抱え 予約が詰まっているため、治療時間に追われることでストレスを感じる。
- 患者からのクレームや苦情に直面した際、自信を失いストレスを感じる。
- 歯科医院内での人間関係のトラブルにより、ストレスを抱える。
ストレスを軽減するためには、適切なストレス対策やメンタルヘルスケアが必要です。
また、歯科医院側も、歯科衛生士のストレスを軽減するための環境整備が求められます。
給与水準や待遇
給与水準に対して、歯科医院側が賞与やボーナスの充実、昇給の制度改善などを行うことで、歯科衛生士のモチベーションを向上させることができます。
人手不足による業務負担の増加
求人倍率からもわかる通り、人手不足が深刻化しており 歯科医院での待遇改善を求める声が強まっています。
歯科衛生士の人手不足は転職先を見つけやすい利点がありますが、就業後は業務負担が多くなる場合もあります。
職場でのタスク分担の見直しや スタッフの追加採用、業務効率化の取り組みなどが有効です。
これらの問題点は、歯科衛生士が働きやすい職場環境を整えることや 歯科衛生士が希望に合った職場へ転職することで改善できます。
まとめ 歯科衛生士の職業の魅力と悩み
歯科衛生士という職業には、このような多くの魅力があります。
- 安定した雇用と高い需要
- 専門的なスキル
- 患者とコミュニケーションを取りながら 口腔環境を改善していくやりがい など
しかし、身体的・精神的ストレスや 人手不足による業務負担の増加など、職場での問題もあります。
これらの問題を解決し、より良い労働環境を求めることが大切です。
とはいえ、歯科医師や歯科医院の経営から改善が必要な内容も多く、歯科衛生士の力だけでは難しい場合もあります。
今の職場内で改善が難しい場合は、転職を視野に入れると良いでしょう。
歯科衛生士が幸せな働き方を実現できるよう 応援しています!