歯科衛生士の求人倍率が高い理由と将来性

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歯科衛生士の求人倍率が高い理由と将来性 歯科衛生士の働き方
歯科衛生士 三上
歯科衛生士 三上

こんにちは、歯科衛生士の三上です!

歯科衛生士は需要が高く、転職しやすい職種なのはご存じですか?

業務の重要性が高まっているため 長期的に見て将来性が高い仕事でもあります。

その詳細や理由についてお伝えします。

この記事を読むと わかること

歯科衛生士の方や、歯科衛生士になりたい方、将来のキャリアについて悩んでいる方に役立つ内容となっています。

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歯科衛生士の需要・求人倍率

歯科衛生士の求人倍率は以下の通り、非常に高いです。

歯科衛生士の求人倍率 全国平均 3.24倍

引用元:職業情報提供サイト(日本版O-NET) 2021年

新卒の求職者に対する求人倍率 全国平均 22.6倍

引用元:口腔保険協会 2022レポート

統計から見る歯科衛生士 需要の増加

厚生労働省が公表した統計データによると、歯科衛生士の需要は増加傾向にあります。

2017年に厚生労働省が公表した「厚生労働白書」によると、歯科衛生士の数は増加傾向にあり、歯科医療現場の歯科衛生士の需要も増加しています。

歯科医療現場での求人募集数も、2019年から2020年にかけて急増傾向です。

2020年にはCOVID-19の影響により、歯科医院における診療の一時停止や休業などがあったにもかかわらず、求人募集数は前年比で増加しました。

歯科衛生士の需要が増えている理由

高齢者の増加に伴い、歯周病や口腔がんなどの疾患が増加しており、それに伴い歯科衛生士の需要も増えています。

厚生労働省が発表した「平成29年国民生活基礎調査」によると、65歳以上の高齢者において、自分の歯の健康に不安を感じる人の割合は女性が37.3%、男性が27.3%にも上ります。

さらに、高齢者において 口腔がんや歯周病にかかるリスクが高まっているため、口腔の健康がますます重要視されています。

また、COVID-19の流行により、診療内容が変化して訪問歯科や在宅歯科が注目されるようになったことも要因の一つです。

歯のイラスト

実際に、高齢者向けの訪問・在宅歯科診療など、歯科衛生士の業務範囲は広がりを見せています。

また、近年では歯科衛生士が歯科医師とともに口腔がんの早期発見・治療にも取り組んでいます。

高齢化社会における歯科衛生士の役割(訪問・在宅歯科診療)

歯科衛生士は高齢者の口腔ケアを通じて、健康寿命の延伸に貢献することが期待されています。

高齢者は口腔疾患のリスクが高いため、歯科衛生士による口腔ケアが必要不可欠です。

口腔ケアを適切に行うことにより、口腔疾患の予防や早期発見・治療ができ、健康寿命の延伸につながります。

訪問・在宅歯科診療が重要な理由

  • 高齢者の口腔内の健康状態が悪化すると、食事や会話などの生活の質が低下する
  • 口腔内の健康状態を良好に保つことで、誤嚥性肺炎や脳卒中などの合併症を防ぐことができる
  • 高齢者が歯科医院まで通院することが困難な場合がある

具体的には、訪問歯科診療では、歯科医師や歯科衛生士が高齢者の自宅を訪問し、必要な診療やケアを行います。

高齢者が入居する施設でも、診療やケアを行うことができます。

また、訪問・在宅歯科診療は 高齢者のみならず、障害者や寝たきりの患者にも適用することができます。

訪問歯科

このような診療方法は、高齢者の口腔内の健康状態を維持することに加えて、予防的な健康管理にもつながります。

訪問・在宅歯科診療は、医療サービスのひとつの形として注目されています。

歯科衛生士が転職しやすい理由

歯科衛生士は、転職しやすい職種の一つであり、求人数が多く、転職市場が活発であると言えます。

また、勤務地や勤務時間、待遇面なども比較的条件が整いやすいとされています。

  • 求人数が多いので、転職しやすい
  • 勤務条件が様々で、自分の生活に合わせやすい
  • ブランクのある方でも復職しやすい

また、今後も需要が高まると予想されています。

ただし、転職にはスキルや経験年数などが求められる場合があるため、自己研鑽を続け、キャリアアップにつなげていくことが重要です。

歯科衛生士の転職市場における特徴

歯科衛生士の求人倍率は 非常に高いです。

2022年の厚生労働省の「職業能力開発促進センターによる情報提供 2022年度厚生労働省委託事業 医療人材需要・供給の分析」によると、歯科衛生士の求人倍率は2016年から2020年までの5年間で1.60〜1.95と、常に高い水準を維持しています。

歯科衛生士が転職を検討する場合は、比較的有利な条件で転職活動を進めることができるでしょう。

歯科衛生士の資格を持つ人が求められる理由

歯科衛生士は 患者の口内環境を健康に保ち、歯周病や虫歯の予防や治療を行うことによって、全身の健康に影響を与えることができます。

これらは歯科助手にはできない業務で、国家資格を持つ歯科衛生士が担当する仕事です。

虫歯のイラスト

歯周病や虫歯は 口内だけでなく、全身の健康にも影響を与えることがわかっています。

たとえば、歯周病が進行すると、心疾患や糖尿病、認知症などのリスクが高まることが報告されています。

そのため、歯科衛生士が口内環境を健康に保つことが重要視されています。

また、高齢者の増加に伴い、介護施設などの需要も増加しており、歯科衛生士の役割はますます重要になっています。

歯科医院での歯科衛生士の業務
  • 歯のクリーニング
  • 歯石の除去
  • 歯周病の検査
  • 予防処置、口腔ケア
  • 口腔内の健康指導 など

これらの業務は、歯科医師とともにチームで医療を行うことで、患者の口内環境を健康に保ち、全身の健康を守ることができます。

介護施設での歯科衛生士の業務
  • 歯磨きのサポート
  • 虫歯・歯周病・誤嚥性肺炎の予防
  • 口腔内の検査や治療記録取得

介護施設に入所している高齢者や身体障害者は、自分で歯磨きをすることが難しい場合があります。

そのため、歯科衛生士が定期的に歯磨きのサポートを行うことで、口腔ケアの向上や虫歯・歯周病の予防が期待できます。

誤嚥性肺炎のリスク

介護施設では誤嚥性肺炎のリスクが高まっています。

誤嚥性肺炎は、口腔内の細菌やウイルスが気管支や肺に入り込むことで発症する病気です。
特に高齢者や身体障害者に多く見られます。

口腔内の健康管理が徹底されれば、虫歯、歯周病、誤嚥性肺炎の予防につながります。

歯科衛生士の将来性

歯科衛生士は今後長くにわたって活躍することができる、将来性のある職種です。

将来性の理由、変化に対応するこれからの働き方について、ご紹介します。

幅広い分野で活躍できる将来性

高齢者の増加により、歯周病、口腔がんなどの疾患にかかる人が増加しており、今後も歯科衛生士の需要は高いと言えます。

厚生労働省のデータによると、2021年度の歯科衛生士の就業口数は19,770人で、人口1万人あたりの就業口数は15.6人となっています。

歯科衛生士が果たす役割には、歯科医師の診療補助や、歯周病の予防・治療、口腔ケア指導などがあります。

また、スケーリング(歯石除去)や口腔ケアなどの業務を担う歯科衛生士は、介護施設や保育園、学校、企業などで求められており、需要が高まっています。

歯科医院の経営視点での 歯科衛生士の将来性

保険診療費は年々下げられています。
その中で歯科医院の経営状況を良くするためには、患者数や診療数を増やすことが必要です。

歯科医師もスケーリング(歯石除去)などを行うことは可能ですが、経営的側面では難しいでしょう。

そのため、歯科衛生士が可能な処置は歯科衛生士に任せることで 業務効率と売上の向上を目指すことができます。

このような側面からも、歯科衛生士の将来性は明るいと言えます。

歯科衛生士が近年の変化に対応して働くには

近年の歯科医療の状況に合わせて、以下の点に変化が見られます。

  • 患者のニーズが幅広くなっている
  • デジタル技術を利用した診療

幅広い患者のニーズ

最近では、患者のニーズは様々です。
(歯周病に関する治療、口腔癌の検診、歯石除去など)

それに応えるために、歯科衛生士がより積極的に患者とコミュニケーションをとり、治療に関する情報提供を行う必要があります。

デジタル技術を用いた歯科診療

IT技術の進歩により、歯科治療においても デジタル技術が用いられるようになりました。

歯科衛生士も デジタル技術を扱う能力が必要になりつつあります。

歯科用CTや3Dスキャナー、CAD/CAMシステム、レーザー治療器などの機器を活用することで、より正確かつ 迅速な診断や治療が可能になってきています。

また、電子カルテや予約システムなどの管理システムも普及しており、医療現場の効率化や情報共有が進んでいます。

現在は レントゲン写真や口腔内写真はデジタル化され、モニターに映して患者へ見せながら説明することも多いです。

治療の説明(歯科)

デジタル化は歯科医療において 大きな変化をもたらし、歯科衛生士にとっても新しい知識や技術が求められるようになっています。

その一方で、デジタル技術の導入によって歯科医療の質の向上が期待されており、歯科衛生士もそれを使いこなしていく必要があります。

歯科衛生士が今後 直面する可能性のある問題

歯科衛生士が今後直面する可能性のある問題には、以下のようなものがあります。

人口減少や高齢化による需要の変化

国立社会保障・人口問題研究所によると、2021年時点で日本の人口は1億2378万人で、2065年には8300万人程度にまで減少すると予測されています。

人口減少に伴い、歯科医療における需要も 変化していくと考えられます。

例えば、地域によっては過疎化の すでに歯科医療の需要が減少しており、歯科医院の経営に影響を及ぼしています。

一方で、高齢化のため 歯科医療を必要とする人は増加する傾向です。

業界の高齢化と若手の育成

歯科医療に携わる人々の平均年齢は高く、若手の育成が必要とされています。

女性のワークライフバランス

現状、ほとんどの歯科衛生士は女性です。
(近年では 男性の数も少しずつ増えています。)

出産や子育てなどのライフイベントと仕事の両立が求められるため、働きやすい環境の改善が必要です。

まとめ 歯科衛生士は転職しやすく 将来性が高い

歯科衛生士の需要や転職のしやすさ、将来性ついてお伝えしました。

簡潔にまとめると 以下の通りです。

  • 歯科衛生士の需要や求人倍率は高く、転職しやすい
  • 歯科衛生士は、勤務条件や雇用形態の選択肢が多いので仕事を選びやすい
  • 歯科衛生士の業務は多岐にわたり その重要性がますます高まっているため、将来性が高い

参考になれば幸いです😊

歯科衛生士が幸せな働き方を実現できるよう 応援しています!

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